1.厳選の原材料

1プロポリスの品質を決める最大のものは「原材料の品質」です。

現在、日本で入手可能なプロポリスの主な産地は、ブラジル、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ、キューバ等です。

その中でもブラジル ミナスジェライス州やサンパウロ州、パラナ州で産出される「アレクリン由来」のプロポリスが最高級品質クラスのプロポリスであることが一般的に認知されています。

CBプロポリスもブラジル産「アレクリン由来」のプロポリスを原材料として使用しています。

プロポリス原塊

 

なぜブラジル産が最高か?

ブラジル産のプロポリスの品質が高い理由は、いくつかの自然発生的な条件が重なりあったためと考えられています。

  1. ブラジルのミツバチが良質のプロポリスを生産する能力をもっている
  2. アレクリンを中心とした貴重な植物群がブラジルの森林に豊富に群生している
  3. ブラジルの気候条件がミツバチに良質のプロポリスを生産させている
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原産地の違いによって、
さまざまな色を示すプロポリスの抽出液

 

ブラジルのミツバチは偶然生まれた

農産物増産のためにアフリカから持ち込まれたセイヨウミツバチの亜種のひとつであるアフリカミツバチが研究施設から逃げ出してしまい、元々ブラジルにいたセイヨウミツバチと交配して偶然に誕生したのが、品質の高いプロポリスを生産することで知られる「アフリカ蜂化ミツバチ(アフリカナイズドミツバチ)」です。

アフリカミツバチは獰猛な性格で知られ、人や家畜などを襲うなどの被害もあり、とても養蜂できる種類のミツバチではありませんでした。

しかしセイヨウミツバチとの交配が進んだことで、以前のような凶暴性がなくなって養蜂が可能となったのですが、アフリカミツバチの遺伝的な行動様式は残され、体長がセイヨウミツバチの1.8倍と大きく、行動範囲も2倍と広く、そして繁殖力も旺盛で働き者、植物の樹脂を多量に集める性質を身に付けることになりました。

ブラジルで良質のプロポリスが生産できるのは、進化を重ねたアフリカ蜂化ミツバチのおかげでもあるのです。

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アフリカ蜂化ミツバチ

 

ブラジルの高原地帯に広がる豊富な植物群

良質なプロポリスの産地のひとつとして知られるブラジル ミナスジェライス州の標高600m~1500mの高原地帯には広大なユーカリ森林が広がります。またユーカリ森林にはアレクリンやアサペシ、カピシンギなど高品質のプロポリスの生産に欠かせない貴重な起源植物が豊富に群生しています。

最近の研究では、特に「アレクリン」の含有量が多いほどプロポリスの緑色が濃くなり、プロポリスの品質をよくすることが知られています。

アレクリン(学名:Baccharis Dracunculifolia)は、ローズマリーに似たハーブ系の植物です。アレクリンの仲間は500種類ほどあり、その90%が南米に自生します。アレクリンは生命力・繁殖力が非常に強い植物ですが、その秘密はアレクリンを保護する独特の樹脂にあると言われています。ブラジルのミツバチは、このアレクリンの新芽の樹脂を好んで集め、アレクリンを中心に何種類かの植物をブレンドしてプロポリスを作っています。

現地の大学等による場所の研究で、アレクリン系バッカリス種の新芽から採取されるプロポリスは「アルテピリンC」という健康成分を豊富に含んでいるという研究報告がなされています。

以前の研究では、プロポリスの品質を良くするものとして「ユーカリ」が広く研究されていました。

一九世紀の終わりに、材木やパルプ原料にするという目的で、ブラジルではたくさんのユーカリが植林されました。それが広大な森林へと育っていったのですが、豊かな自然と豊富なユーカリの森林という恵まれた環境のなかで、ユーカリやアレクリンなどの貴重な植物群を起源植物としながら、ミツバチが良質のプロポリスをつくりあげているのです。


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ブラジル ミナスジェライス州

アレクリンの写真
アレクリン系バッカリス種の新芽。
瑞々しいです。

 

ブラジルの厳しい気候条件

ミツバチの巣には4万匹~5万匹といわれるミツバチが密集して暮らしています。ブラジルの気候では、巣の中の温度は35℃にも達するといわれています。

ミツバチは、巣の中の温度を調節したり、ハチミツを薄めたりするために水を運んでくるのですが、その中には多くの細菌がいます。こういった状況の中で、菌感染し拡大してしまった場合、巣内のミツバチが全滅の危機に陥ってしまいます。

このような厳しい自然環境のなかで、密集した集団生活を送っているミツバチですが、驚くことにミツバチの巣の中は驚く程清浄で、ほぼ無菌の状態が保たれているということです。

これは広い生物界でミツバチだけに与えられた非常に特殊な環境です。そしてそれはプロポリスの働きによってもたらされていることが分かっています。

こうしたブラジルの厳しい自然環境に対抗するためにミツバチは良質のプロポリスをつくりだしているのです。

そして私たちは、ブラジルの厳しい気候条件とミツバチが努力してつくりあげたプロポリスを活用させてもらっているのです。

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密集して暮らすミツバチ

 

ブラジル産だからといって品質が良い訳ではありません

ブラジル産のプロポリスが品質が高いと言われていますが、ブラジル産のプロポリスだからといって良いプロポリスではないということをご存知でしょうか?

ブラジルから輸入されるプロポリス原塊の8割以上は使いものにならないとも言われているのです。

プロポリスはミツバチの採集活動によって集められる100%天然の物質です。ミツバチの活動範囲は限られており、飛べる距離も限定されてしまいます。

巣の周りの環境が違えば、集めることができる成分も当然異なってきます。 また、夏と冬、雨と乾燥など季節や環境によってプロポリスの出来が左右されることも知られています。

そうした微妙な環境の変化にプロポリスの質は影響を受けてしまうのです。

国土の広いブラジルは、実に日本の23倍という広大な国土を有しています。それだけの広大な土地のなかでは、もちろん地域によって植物の種類も違いますし、ミツバチの生育に影響を及ぼす気象などの条件も異なってきます。したがって、同じブラジルでも、地域によってプロポリスの品質に差があるのは当然のことです。

長年の研究者の研究によって、良質なプロポリスを産み出す地域は、標高600m~1500mの高原地帯が広がるブラジル南方のミナルジェライス州を中心としてサンパウロ州やパラナ州などの限られた地域であると言われています。


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ブラジル ミナスジェライス州

 

ブラジル現地の契約農場と品質基準

私たち東京精品館は、最高級品質クラスのプロポリスの条件を満たす「ブラジル ミナスジェライス州を中心とした地域」「アレクリン由来」であることを基本条件として、長年の付き合いの現地の契約農場からのみ原材料を調達しています。

そしてさらに独自の厳しい原材料品質基準を設定し、基準に満たない原塊は使用しないという徹底した品質管理を行っています。

加工してCBプロポリスというブランド名を許される原材料は、厳選されたごく一部のプロポリスのみなのです。 CBプロポリスの品質基準のポイントは、「一定の数値基準」と「長年の経験をもとにした判断」のダブルスタンダードを採用しています。

 

数値基準

ブラジル ミナスジェライス州を中心とした地域で採取されたアレクリン由来のプロポリスはブラジル現地の選別場に送られます。「原塊の厚み・大きさ」、「原塊の採取までの日数」など厳格な品質選定基準をクリアした原塊のみ日本へ送られます。

例えば、原塊の採取までの日数については、東京精品館ではミツバチが巣箱の中でプロポリスを作り始めて約2週間から4週間までと決めています。それ以上時間が経過したものは酸化が進み、色は濃厚になるのでうが、品質的には2~4週間のものが最良であると判断しています。

 

長年の経験をもとにした判断

プロポリスの品質を左右するポイントとして、「プロポリス原塊の色、味、香り」など必ずしも数値化できないものがあります。

同じ産地であったとしても、色や香りなど個体が異なる「自然の産物」が原材料であるだけに、そして必ずしも数値化できない検査基準もあるため、CBプロポリスでは長年の経験を持つ研究者や現地の職人の判断を大切にしています。

また現地から日本に送られた原塊は、品質基準検査に加え、UVスペクトル(可視・紫外線吸収スペクトル)検査など科学的な検査も適宜行い、経験と科学の目の融合により、良質な原料を入手しています。

こうして一定の数値基準を満たし、長年の経験をもつ研究者や熟練職人の最終判断に合格したプロポリス原塊だけが選別されて、製品化されているのです。

プロポリス原塊

厳しい品質基準を満たした
プロポリス原塊だけが
日本に送られて製品化されます

ブラジル産でも品質のよくないプロポリス原塊も存在します。

ブラジル産でも品質のよくない
プロポリス原塊も存在します。