2.安全な抽出方法
プロポリスをより安全にそして最も効果的に抽出する「アルコール抽出法」
プロポリスエキスを抽出するのには様々な方法があります。
アルコール抽出法以外にも、水抽出法、ミセル化抽出法、超臨界抽出法などがありますが、CBプロポリスはアルコール抽出法を採用しています。
CBプロポリスでは研究課程においてすべての抽出法を試験してみましたが、有用成分を確実に抽出できて、なおかつ安全で安心な抽出方法はアルコール抽出法だと確信したのです。
安全性が証明されているアルコール抽出法
アルコール抽出法とは、プロポリス原塊(げんかい)を食用の植物性アルコールに入れて、攪拌(かくはん=かき混ぜ)し、そして一定の時間をおいてエッセンスを抽出する方法です。
当社のアルコール抽出には、純度99%のエチル・アルコールを使用しています。 ビールや日本酒、ウイスキーなどのアルコール飲料の製造に使われているほか、医療の現場でも幅広く使われ、数多くあるアルコール類の中でも、最も身近に使われている安全なものです。
人類は太古の昔からお酒を使ってさまざまなものから貴重な成分を抽出し、それを保存してきた歴史があります。日本でもさまざまな植物からマムシまでを漬け込んだ薬用酒が珍重されてきました。
プロポリスの抽出においても古くからアルコールによる抽出が行われております。
アルコール抽出は無添加、そして有用成分を確実に抽出することができる
CBプロポリスの「アルコール抽出法」が優れている理由は下記のポイントによります。
- プロポリス原塊の有用固形成分を溶かすためには、アルコールがもっとも有効であること
- プロポリスの有用成分のひとつであるフラボノイド類はアルコールを使わないと抽出しにくいこと
- 抽出後にカビや雑菌が発生しないため、カビ防止の薬品処理や添加物を使用する必要がないこと
有用成分の抽出
プロポリス原塊はその80パーセント以上がワックスや蜂ロウから出来ており、水溶性でないそれらの有用固形成分を溶かすためにはアルコールがもっとも適しています。 もしプロポリスが水に溶けてしまったら、ミツバチの巣は雨が降ると崩れてしまいかねません。太古の時代から生き抜いてきたミツバチの叡智が巣作りにも生かされているのです。 その意味で、アルコールの代わりに水を溶媒として抽出する水抽出法では、油性成分を多く含んだプロポリスの成分をしっかりと抽出することはできないのです。 |
プロポリスの原塊 (幾重にも重ねられた板状のプロポリス) |
主成分であるフラボノイドの抽出
プロポリスの有用成分のひとつであるフラボノイドは水には溶けない性質をもっています。フラボノイド以外にも、アレクリンに含まれる注目の成分であるアルテピリンCもアルコールを溶媒とすることでしっかりと抽出できるのです。
カビや雑菌の発生を抑える無添加の抽出法
アルコール抽出の大きな特徴のひとつに、アルコールによりカビや雑菌などの殺菌ができるということがあげられます。
殺菌用や消毒用のアルコールが存在するように、アルコールの殺菌効果は広く知られています。
プロポリス原塊の抽出においても、抽出後のカビの発生が抑えられるというメリットがあるのです。
そして何より大事なことですが、アルコール抽出法は人工的な添加物や乳化剤、カビ対策のための防腐剤処理が必要ない抽出法だということです。
アルコール抽出法によって、余計な添加物や人工加工物に頼らない自然のままのプロポリスを抽出することができるのです。
最高級品質クラスのプロポリスを生み出す抽出法へのこだわり
効率性を度外視しても高品質の製品を
CBプロポリスの抽出には、純度99%のエチル・アルコールを使用しています。プロポリスの原塊を高純度のアルコールに浸し、2週間~1ヶ月間をかけてゆっくりとアルコールを浸透させ、プロポリスのエッセンスを抽出していきます。
こうして抽出すると、抽出液の一番上の方は滓(かす)などが幕を張ったような状態になり、下の方は沈殿物がたまった状態になります。 「自然沈殿」の方法で分離して、原塊の6割にも及ぶ上澄みの滓や沈殿物などの不純物を除いた、有用成分のエッセンスが詰まった中程の部分だけがプロポリス製品として使用されます。
これは非常に無駄の多い方法に見えますが、最高級品質クラスの純粋なプロポリスをつくるためにはどうしても必要な工程です。
アルコール抽出法のプロポリスには舌にピリッとした刺激があり、液状タイプの匂いがなじめないという方もいらっしゃいます。
私ども東京精品館では、ミツバチがつくり上げた自然の状態で成分を抽出できること、余計な添加物を加える必要がないことから、アルコール抽出法にこだわり生産を続けています。また液状タイプの匂いがなじめないという方にもお飲みいただけるよう、弊社独自の特許製法で粒状タイプのプロポリスを開発することができました。
エッセンスの詰まった「一番抽出プロポリス」だけを使用
CBプロポリスの特徴的なところとして、原塊を抽出する際に1回目に抽出される部分だけを使用する「一番抽出製法」を行っています。 2回、3回と抽出を繰り返すと、色や味、そして香りは大差がないとしても、一番重要な有用成分ということでは、ごっそりとエッセンスが抜け落ちてしまいます。
プロポリス原塊からの抽出を一度だけでなく、二度、三度と繰り返しているところや、まるでお茶を入れる時に、お茶の葉を煮立てて茶殻の部分まで溶かし込んだような乱暴な方法で抽出することもできます。
これでは例え上質のプロポリス原塊を使ったとしても、最適なアルコール抽出法で抽出したとしても、製品の品質が大きく変わってしまうことになるのは当然のことです。
CBプロポリスは、色や匂いだけのプロポリスでなく、エッセンスが濃縮された「一番抽出」のプロポリスをお届けしています。
プロポリスの抽出期間
プロポリスの抽出期間(熟成期間)はどれくらいが最適なのでしょうか。
CBプロポリスの抽出期間は2週間~1ヶ月間で、原塊の大きさ、季節や気候の違いにより抽出期間を変えています。
味をまろやかにして「飲みやすさ」を優先すれば、5年や10年等の長時間熟成させる抽出のやり方もありますが、プロポリスを寝かせたり、熟成させるということは、原塊を長い間アルコールに漬けておくことで、余分な脂質や成分まで溶け出して、有用な芳香物質まで変質してしまう恐れがあります。
CBプロポリスの抽出期間は、当社の30年を超える歴史の中で、様々な方法で試作品をつくり、成分の分析結果による比較やモニター実験を行った結果に基づいて、確立したものです。
アルコール抽出法以外の抽出方法
水抽出法
プロポリスの水抽出法とは、アルコールの代わりに水(純粋な水もしくは活性水)を溶媒としてプロポリスを抽出する方法です。
水で抽出することによって得られる有効な成分もあるのですが、プロポリスの80%はワックスや蜂ロウなど水溶性ではないため、アルコール抽出に比べて抽出される有用成分が少ないのがデメリットです。 水で溶けないものは抽出することができないのです。
特に主成分であるフラボノイドは脂溶性なので、ほとんど抽出することができないというデメリットもあります。
アルコール抽出法のように殺菌作用がなく、保存性に欠けるため、防腐剤処理等が必要になるというデメリットがあります。
ミセル化抽出法
ミセルは、「乳化」という意味ですが乳化状態にある粒子の構造のことをいいます。 具体的には、アルコール抽出した溶液に「グリセリン」などの乳化剤を加えます。これによって、その粒子が水と混ざり込む状態を作り出し、水で溶ける成分の抽出とアルコールで溶ける成分の抽出と、両方の成分の抽出ができるのです。
ミセル化抽出法は、水抽出法の利点とアルコール抽出法の利点を併せ持ちますが、一方でアルコール抽出法では必要のない人工合成物である乳化剤(グリセリン)を使用する必要があります。
またミセル化抽出法では、その他にも添加物を使用する必要があることから、当社では採用しませんでした。
プロポリスを摂取する際に、乳化剤や余計な添加物の本来人の体に必要のないものは、できる限り使用せず製品化することが大切だと考えています。
超臨界抽出法
「超臨界」とは、気体状態でも液体状態でもない状態のことで、圧力と温度が臨界点を越えた状態のことをいいます。超臨界抽出法は、二酸化炭素を超臨界流体状態にして、溶解能力を高めて、プロポリスの成分を抽出する方法です。テルペノイドやジテルペンなども豊富に抽出することができるのが特徴です。
アルコール抽出法に加え、超臨界抽出法などいくつかの抽出法を組み合わせて、テルペノイドやケルセチン(フラボノイドの一種)といった特定の成分を抽出することもできます。
しかしながら当社では、大自然の叡智の結晶であるプロポリスの成分バランスを、人間の勝手な解釈によって崩してはいけないと考えています。
ビタミンCやカルシウムが健康維持に役立つといって過剰に摂取すればいいという訳ではありません。
人の体の栄養バランスもプロポリスも適切なバランスの組み合わせが必要です。
当社では、プロポリスが自然の産物であるという事実を重視し、ミツバチがつくり上げた自然界の適切な成分バランスを、自然の状態に近い形で抽出することが大切だと考えています。ミツバチがたくさんある植物の中から、何をどれくらいの割合で集めてくるのか、そこには自然の摂理が働いているように思います。
当社のアルコール抽出法は、ミツバチによる大自然の営みに最大限の敬意を払い、ミツバチがつくり上げた適切な自然界のバランスをできる限りそのままの形でお届けできるよう研究を続けた成果でもあります。
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